2020-06-10

自分たちの未来

新型コロナウイルスの世界的拡大により、僕らは生活スタイルの変更を余儀なくされています。これはコロナ以前への回帰を望む人にとっては不安でしかないのですが、未来を創る若者たちにとっては大きなチャンスとも言えます。

日本は、マクロ的な動き(経済危機、東日本大震災、少子高齢化、など)に合わせて、社会システムを変える必要があるにもかかわらず、古い価値観に縛られて、高齢者優遇の政策を続けてきました。しかし、このままでは未来を創る若年層に富が回らないので、確実に日本は衰退していきます。

このような状態のときにコロナショックが起こりました。これをきっかけに社会が大きく変わることが期待されましたが、公教育やビジネスにおけるテクノロジー活用がスムーズに進まない現状を見ると、今後も社会システムはアップデートされることなく、若者たちの負担が増え続ける可能性が高いと思います。

ただし、「若者たちがアクションを起こす」場合は、この限りではありません。「自分たちの未来は自分たちで創る」という意識を持った上で、様々なアイデアを誰かと共有し、それを起点として「自分たちの未来」につながるムーブメントを各地域で起こす。これにより、日本は良い方向に変わっていくのではないかと思います。

また、この動きを加速させるためには、最先端でビジョンを発信している人たちのパワーも必要です。僕はその中でも安宅和人さんが提唱している「開疎化」という考え方が好きです。これは「地方にチャンスが生まれる」という話でもあるので、地方指向の若者にとってはまさに必修科目と言えるでしょう。

現在、藤岡ゼミでも、長野県で新たなエコシステムを創ることを目的としたプロジェクト(エンターテインメントやテクノロジーを融合させたまちづくり及びそれに関わる人の働き方改革)が進行中です。「面白いコラボレーションを通して、若者たちが熱い想いを形にできる世界」というビジョンを実現するために、このムーブメントを大きくしていきたいと思っています。

その第一段階として、「3x3」(三人制バスケットボール)を中心としたビジネスモデルの構築に取り組んでいます(松本市に拠点を置く予定)。コアメンバーやサポーターも募集しているので、この活動に本気でコミットしたい人は、是非僕に声をかけて下さい。

2019-11-02

日本と台湾

今年の8月に初めて台湾を訪問しました。中国との緊張関係が続いていますが、その一方で、親日派が多いことで有名な地域です。そのことを現地で体感しながら、台湾の未来や日台友好のあり方について考えてみたい。これが今回の研究テーマです。

台北市内に日本統治に関する資料館があり、そこで1946年1月1日に台湾で創刊された新聞「人民導報」の記事を読みました。印象的だったのは「本紙は、若者たちに対する教育(中華民国の国民が持つべき価値観を教える)と居留する日本人たち(当時、約40万人)に対する教育(帝国主義及び軍国主義からの脱却)を目的として創刊された」という内容。

人民導報は日本語で書かれていました。これについては、50年間、日本化政策の一環として日本語による教育が行われていたので、「しばらくは日本語を使いながら、少しずつ中国語による生活に移行させる」という意図があったのではないかと思います。もし、反日感情が強ければ、日本軍や居留する日本人はすぐに追い出されていたはずですが(報復を受ける可能性もあった)、人民導報創刊時のメッセージを見ると、台湾人だけでなく、居留する日本人の未来まで考えていたことが分かります。

日本統治時代は農地改革、公衆衛生の改善、インフラの整備に加えて、教育が充実していました。日本化を目的としたものではありましたが、高等教育も受けられるシステムだったので、その中でリーダーが多く育ちました(その後、彼らは台湾の民主化と経済発展の中心的な存在となります)。

こういった人たちのおかげで、日本と台湾は今でも友好関係を築けているのではないかと思います。つまり、彼らは、台湾全体で「日本統治時代の良い部分と悪い部分、両方踏まえた上で、台湾の未来や日本との関係について考えよう」というスタンスを共有してきたということ(蔡英文総統もこのような趣旨の発言をしています)。おそらく、これが親日感情の源泉ではないかと思います。

空港からホテルに案内してくれたガイドさん(20代の男性)とも20分ほどお話しさせてもらいました。高校生のときに日本語を学び始め、大学でも日本語を専攻。「日本統治のことは学校で学んだが、若い人たちは細かいことまでは知らないのではないか」とのこと。「日本は毎年訪問している(東京、大阪、名古屋、など)。今度は仙台に行きたい」と言っていたので、「震災、復興、未来について、仙台の人たち(特に若者たち)と是非語り合って下さい」と伝えておきました。

その後もSNSでメッセージをやりとりする中で、政治の話題も出てきました。来年1月に総統選を控えている台湾。メディアでは「現職の蔡英文氏(台湾独立派)が優勢」と伝えており、中でも若い世代からの支持が厚いとのこと。ガイドさんも同じ思いを持っており、「香港のようにはなりたくない」と言っていたのが印象的でした。

10月にも台湾を訪れ、興味の赴くままに散策してみました。前回を含め、街を歩きながら現地の人たちと話す中で、「民間レベルの交流において、台湾は世界の中で最も日本に近い場所」ということを実感。日本語、英語、台湾華語(台湾で話されている中国語)を交えた、細かいことを気にしないコミュニケーションスタイルにも面白さを覚えました。

このアクションをきっかけとして、台湾は僕にとって身近な場所になりました。そんな台湾には、これからも日本の良きパートナーであってほしいと思っています。そのために、僕にできることは何か。それは、プロデューサーとして両国間の交流を促進すること。その中でも、特に若者たちによるインタクラションが日台関係を発展させる原動力になると信じています。

2019-01-01

熱い想いを形にする

今年も藤岡ゼミにプロデューサーとして参加します。

現在、藤岡ゼミでは、公共交通、政治参加、受動喫煙、社会教育、音楽文化という5つのチームが活動しています。公共交通、政治参加、受動喫煙については、信州大学地域参画プロジェクトCHANGEが運営主体となり、それを藤岡ゼミの社会人メンバーが戦略面でサポートしています。

2017年12月、公共交通チームが学生の声を集めながら路線バスの運営システムに対する提案を作成。これが松本市議会で採択されたことにより、公共交通政策を前進させることに成功しました。

昨年12月、受動喫煙チームは松本市受動喫煙防止関連条例案に関する陳情という形で政策提言を行いました。残念ながら不採択という結果でしたが、メディアを通して熱い想いを発信したことで、受動喫煙問題への関心を高めることができたのではないかと思います。

引き続き、公共交通政策と松本市受動喫煙防止関連条例案の動向を注視します(意見がある場合は、オンラインシステムで提出することができます)。また、4月には統一地方選挙が行われるので、それに合わせて、政治参加チーム(若者の投票率を向上させる)がアクションを起こす予定です。

社会教育と音楽文化は藤岡ゼミが直接マネジメントしているチームです(前者は「地域による学校マネジメント」、後者は「楽都松本のアップデート」をテーマとしています)。その第一段階として、学生のアイデアを活かしながら、松本市の教育と音楽に関するビジョンを再構築します。

さらに、新しい動きとして、次のようなステートメントを発信することにしました。若者が熱い想いを形にできる世界を創る(ビジョン)。そのために、まずは、若者の問題解決力を高める(ミッション)。これらを踏まえて、様々な地域とのコラボレーションにより、新しい価値を創出していきます。

2018-08-27

英語との付き合い方

中高生と話しているとき、「英語ができるようにならない」という声をよく聞きます。それに対するアドバイスは「インプットとアウトプットを繰り返す」ことくらいしかないのですが、それだけでは面白くないので、僕の言語に対する考え方も伝えるようにしています。

以下はその内容です。
人類は二人以上で生活するようになったときにコミュニケーションの手段として「声」「ジェスチャー」といった音や動きを使うようになったのではないかと思う。さらに、音の組み合わせにより様々な単語が生まれ、それらをつなぎ合わせることで複雑な表現が可能になった。

その後、「文字」という機能が言語システムに追加された。つまり、「読む」「書く」の歴史は「聞く」「話す」に比べて短いということである。しかも、言語は「音」を主体としたコミュニケーションツールであることを考えると、言語習得にとってまず大事なのは「聞く」「話す」ということになる。

このことを踏まえると、言語習得のためには単語帳を見て書くだけでは不十分であり、人類にとって自然な行為である「聞く」「話す」ということに日常的に取り組む必要がある。
ここで、僕なりの勉強方法を共有しておきます。

単語帳や長文に取り組むときには必ず一度は音読します(自習室や図書館の場合、周りから冷たい視線が送られるので、声に出すときは自宅で)。発音については、オンライン辞書やスマートフォンの辞書アプリで確認すると良いでしょう。その際、聴いたらすぐ復唱することがポイント。また、インプットしたら必ずアウトプットします。つまり、覚えた単語、熟語、フレーズを使い、伝えたい内容を英語で表現するということです(ノートに書く、SNSで発信する、声に出す、など)。

同時に、軽い気持ちで英語に親しむ機会を創ると良いです(本、漫画、動画、など)。例えば、英語の絵本であれば、絵からどんなことを言っているのか想像できるので、多少分からない単語があっても読み進めることができます(あくまで「親しむ」ことが目的なので、この場合は厳密に訳す必要はありません)。

最後に、僕の「英語との付き合い」について。

中学生のとき、映画「Back To The Future」を見たことを機に、英語とアメリカについて学ぶようになりました(それ以前に、親の影響でたまにビートルズを聴いていましたが、これは特に英語への関心にはつながっていません)。

大学入学後、留学生と一緒に国際交流イベントをプロデュースしたことがきっかけとなり、英語やアメリカの枠を超えて、世界の動きを気にするようになりました(この頃にはインターネットの商用利用が急速に進み、世界をつないで情報収集やコミュニケーションがスピーディーに行われるようになったことも大きく影響しています)。

大学卒業後は、海外メディアのオンライン記事をチェックするようになったのですが、英会話の機会は多いとは言えないので、何らかの形で増やしていきたいと思っています。また、海外旅行については、「英語を使いたい」という理由でシンガポールによく行きます(他にも、多文化共生や運営システムについて研究するという目的があります)。

英語は世界を面白がるためのツール。まさに、僕の人生を支えてくれる心強い味方ということで、これからも積極的に活用していきたいと思います。

2018-01-11

2018年のアクション

昨年は、藤岡ゼミを設立し、それを媒体として学生主導のプロジェクトを実施しました。まずは、その活動状況を共有しておきます。

僕らが大切にしているのは「学生が主役である」という点です。これを踏まえて検討した結果、「学生ならではのアイデアを活かして解決策を提案できるような課題を優先する」という結論に到達しました。

最初に選んだテーマは公共交通。多くの学生たちが関心を寄せる「路線バスの運営システム」について研究を進めました。その成果をベースとした上で、SNSを通して集めた学生たちの意見を考慮しながら提案を作成。最終的には、これが松本市議会に対する請願・陳情という形で結実しました。

今後は、公共交通の動向をチェックすると同時に、ミュージアム、ユニバーサルデザイン、情報公開システムを研究対象として取り上げる予定です。また、藤岡ゼミを社会貢献教育の一環と位置付け、「社会課題に挑戦する」というアクションを通して学生たちの自己肯定感を高めていきます。

認定NPO法人フローレンス(病児保育・小規模保育・障害児保育・赤ちゃん縁組・働き方革命)と日本ファンドレイジング協会(寄付と社会的投資により非営利セクターの活動を促進)への参加も継続します。さらに、多様性を活かした教育プログラムの実践。これについては、国際関係論や「デジタルアートを媒体として生み出される共創空間がどのような教育的効果をもたらすのか」という研究テーマとも関連させながら形にしたいと思います。

僕は「子どもたちや若者の才能が開花することで、世界はもっと面白くなる(日本面白すぎる!と言われる)」というビジョンを実現するために様々なプロジェクトを動かしています。次世代の爆発的パワーにより、世界中でわくわくするコラボレーションが生まれる。これは、まさに僕の生きる喜びそのもの。この思いを大切にしながら、ビジョンの実現に向けて前進を続けます。

2017-10-01

藤岡ゼミ

今夏、藤岡ゼミというリサーチグループを設立しました。

目的は以下の通りです。
少子高齢化やテクノロジーの発展などにより、世界は目まぐるしく変化している。そのような先が不透明な時代において必要とされるのは、常に学び、多種多様な人々と協働して問題を解決する力である。それを向上させるきっかけの一つとして、松本市の社会課題について情報共有を行い、その解決策を考え提案する機会を提供する。
具体的には、松本市の社会課題に関する研究及び参加者による問題意識の共有を前提として議論し、解決策を考え、提案を作成します(松本市議会に請願・陳情という形で提出する予定)。

運営において重視しているのは「学生が主役である」ということ。彼ら自身が提案することに意味があります。自分の行動によって社会が良い方向に変わる。このような体験を積み重ねることで、自らの可能性に対して自信を持つことができます。

もう一つ大事なのは「チームで取り組む」ということ。各自が強みを活かし、動きながら考える。テクノロジーを用いて、コミュニケーションを充実させる。随時、創出したアイデアを基に改善しながら思いを形にしていく。このスタイルを実践することで、参加者にコラボレーションの面白さを体感してもらいます。

意見交換をするだけでなく、チームを結成して行動を起こし、必要に応じて修正しながらビジョンの実現に向かって前進する。この重要性を多くの学生に伝えていきます。

2017-02-21

2017年のアクション

備忘録も兼ねて、今年のプランを記しておきます。

まずは、大学との共同プロジェクト(国際交流イベント、学生のエンパワメント、自分自身の研究活動、など)。遠方にある大学と連携する場合は物理的距離が問題になりますが、今はオンラインで情報を共有できるので、それを最大限に活用した上でマネジメントとディスカッションを実施する予定です。

ここで、僕の研究活動について補足しておきます。テーマは「教育とデジタルテクノロジー」。学生時代は「個人に対する教育支援を目的としたデジタルメディアの構築」に取り組んでいましたが、大学を離れてからは「デジタルアートを媒体として生み出される共創空間がどのような教育的効果をもたらすのか」という点に注目して研究を進めています。

続いて、すでにライフワークとなっている定禅寺ストリートジャズフェスティバル(仙台で毎年9月に開催されている市民音楽祭)のサポート。基本的には当日のみの参加ですが、「インターネット経由で実行委員会の皆さんにアイデアを提供する」という形でプロデュースに関与していきます。

定期的な寄付及び意見交換を通して、認定NPO法人フローレンス(病児保育・小規模保育・障害児保育・赤ちゃん縁組・働き方革命)と日本ファンドレイジング協会(寄付と社会的投資により非営利セクターを活性化させる)への参加も継続します。特に、後者が実施している社会貢献教育については、教育を志す学生たちとも力を合わせ輪を大きくしていきます。

「子どもたちや若者の才能が開花することで、世界はもっと面白くなる(日本面白すぎる!と言われる)」というビジョン。これが一連の活動を下支えする僕の思いです。彼らが持てる力を存分に発揮すれば、わくわくするコラボレーションが次から次へと生まれ、未来は色鮮やかで楽しいものになると信じています。

これから先もこの思いが変わることはないでしょう。次世代が持つ爆発的パワーは新しい世界そのもの。そこから大いに学び、かつ、何事も面白がる。これが僕の生き方です。