2018-10-23

熱くなれること

僕が情熱を持って取り組んでいることを2つ挙げておきます。

1つ目は、アクティブ・ラーニング・プログラム。具体的には、数学教育と藤岡ゼミです。前者で重要なのは、数学に関するディスカッションを通して、様々な考え方を共有することです。後者については、社会課題への挑戦を通して、「自分にもできることがある」ということを実感できるのがポイントです。両者に共通するのは「チームで取り組む」ということ。常に変化する時代においては、チームで走りながら考えることが重要になります。

また、新たなチャレンジとして「デジタルアートやオンラインゲームを媒体として生み出される共創空間を活用したアクティブ・ラーニング・プログラム(デジタルテクノロジーを用いてチームにおけるインタラクションを活性化させる)」を考えています。これにより、言語、文化、国籍の壁を超えてコラボレーションする機会を増やすことができるのではないかと思っています。

僕は教育について考えるとき、デジタルテクノロジーの視点も大切にしています。このスタンスを基にして、大学時代に「教育心理学・認知心理学・ユーザビリティの観点を用いた不登校児・障害児支援に関するオンラインシステムのインターフェースデザイン」という研究を実施しました。また、現在は「アクティブ・ラーニングにおけるデジタルテクノロジーの活用方法」に重点を置いて研究活動を展開しています。

2つ目は、音楽祭プロデュース。大学1年のとき、国際交流イベント「東北大学国際祭り」(スタッフとして参加)と音楽祭「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」(オーディエンスとして参加)を体感したことが転機となり、音楽祭プロデュースに取り組むようになりました(伊達ロックフェスティバル、松本ミュージックフェスティバル、安曇野国際音楽フェスティバル、など)。

今後は、「公教育で推奨されてきた音楽(クラシック音楽、吹奏楽、合唱、など)を市民、未来、テクノロジーという要素を組み込んで再構築した音楽祭(経済や身体機能の差に左右されることなく、みんなで体感しながら楽しめる音楽祭)を世界中の人たちと一緒に創る」というビジョンを実現するために、コラボレーションを大切にしながら前に進んでいきたいと思います。

音楽祭をプロデュースする際、自分の中でサブテーマを設定してきました。それは「学生と一緒に仕事をする」、つまり、「学生に体感しながら社会について学ぶ機会を提供する」ということです(これをコンセプトにして生まれたのが藤岡ゼミです)。彼らがこの体験を通して「自分も社会に対して何かできることがある」ということを実感し、それをモチベーションにして新しいアクションを起こせば、世界はもっと面白くなる。僕はそう信じています。

2018-08-25

英語との付き合い方

中高生と話しているとき、「英語ができるようにならない」という声をよく聞きます。それに対するアドバイスは「インプットとアウトプットを繰り返す」ことくらいしかないのですが、それだけでは面白くないので、僕の言語に対する考え方も伝えるようにしています。

以下はその内容です。
人類は二人以上で生活するようになったときにコミュニケーションの手段として「声」「ジェスチャー」といった音や動きを使うようになったのではないかと思う。さらに、音の組み合わせにより様々な単語が生まれ、それらをつなぎ合わせることで複雑な表現が可能になった。

その後、「文字」という機能が言語システムに追加された。つまり、「読む」「書く」の歴史は「聞く」「話す」に比べて短いということである。しかも、言語は「音」を主体としたコミュニケーションツールであることを考えると、言語習得にとってまず大事なのは「聞く」「話す」ということになる。

このことを踏まえると、言語習得のためには単語帳を見て書くだけでは不十分であり、人類にとって自然な行為である「聞く」「話す」ということに日常的に取り組む必要がある。
ここで、僕なりの勉強方法を共有しておきます。

単語帳や長文に取り組むときには必ず一度は音読します(自習室や図書館の場合、周りから冷たい視線が送られるので、声に出すときは自宅で)。発音については、オンライン辞書やスマートフォンの辞書アプリで確認すると良いでしょう。その際、聴いたらすぐ復唱することがポイント。また、インプットしたら必ずアウトプットします。つまり、覚えた単語、熟語、フレーズを使い、伝えたい内容を英語で表現するということです(ノートに書く、SNSで発信する、声に出す、など)。

同時に、軽い気持ちで英語に親しむ機会を創ると良いです(本、漫画、動画、など)。例えば、英語の絵本であれば、絵からどんなことを言っているのか想像できるので、多少分からない単語があっても読み進めることができます(あくまで「親しむ」ことが目的なので、この場合は厳密に訳す必要はありません)。

最後に、僕の「英語との付き合い」について。

中学生のときに映画「Back To The Future」を見たことを機に、英語とアメリカについて学ぶようになりました(それ以前に、親の影響でたまにビートルズを聴いていましたが、これは特に英語への関心にはつながっていません)。

大学入学後、留学生と一緒に国際交流イベントをプロデュースしたことがきっかけとなり、英語やアメリカの枠を超えて、世界の動きを気にするようになりました(この頃にはインターネットの商用利用が急速に進み、世界をつないで情報収集やコミュニケーションがスピーディーに行われるようになったことも大きく影響しています)。

大学卒業後は、海外メディアのオンライン記事をチェックするようになったのですが、英会話の機会は多いとは言えないので、何らかの形で増やしていきたいと思っています。また、海外旅行については、「英語を使いたい」という理由でシンガポールによく行きます(もちろん、多文化共生や運営システムについて研究するという目的もあります)。

英語は世界を面白がるためのツール。まさに、僕の人生を支えてくれる心強い味方ということで、これからも積極的に活用していきたいと思います。

2018-01-11

2018年のアクション

昨年は、藤岡ゼミを設立し、それを媒体として学生主導のプロジェクトを実施しました。まずは、その活動状況を共有しておきます。

僕らが大切にしているのは「学生が主役である」という点です。これを踏まえて検討した結果、「学生ならではのアイデアを活かして解決策を提案できるような課題を優先する」という結論に到達しました。

最初に選んだテーマは公共交通。多くの学生たちが関心を寄せる「路線バスの運営システム」について研究を進めました。その成果をベースとした上で、SNSを通して集めた学生たちの意見を考慮しながら提案を作成。最終的には、これが松本市議会に対する請願・陳情という形で結実しました。

今後は、公共交通の動向をチェックすると同時に、ミュージアム、ユニバーサルデザイン、情報公開システムを研究対象として取り上げる予定です。また、藤岡ゼミを社会貢献教育の一環と位置付け、「社会課題に挑戦する」というアクションを通して学生たちの自己肯定感を高めていきます。

認定NPO法人フローレンス(病児保育・小規模保育・障害児保育・赤ちゃん縁組・働き方革命)と日本ファンドレイジング協会(寄付と社会的投資により非営利セクターの活動を促進)への参加も継続します。さらに、多様性を活かした教育プログラムの実践。これについては、国際関係論や「デジタルアートを媒体として生み出される共創空間がどのような教育的効果をもたらすのか」という研究テーマとも関連させながら形にしたいと思います。

僕は「子どもたちや若者の才能が開花することで、世界はもっと面白くなる(日本面白すぎる!と言われる)」というビジョンを実現するために様々なプロジェクトを動かしています。次世代の爆発的パワーにより、世界中でわくわくするコラボレーションが生まれる。これは、まさに僕の生きる喜びそのもの。この思いを大切にしながら、ビジョンの実現に向けて前進を続けます。

2017-10-01

藤岡ゼミ

今夏、藤岡ゼミというリサーチグループを設立しました。

目的は以下の通りです。
少子高齢化やテクノロジーの発展などにより、世界は目まぐるしく変化している。そのような先が不透明な時代において必要とされるのは、常に学び、多種多様な人々と協働して問題を解決する力である。それを向上させるきっかけの一つとして、松本市の社会課題について情報共有を行い、その解決策を考え提案する機会を提供する。
具体的には、松本市の社会課題に関する研究及び参加者による問題意識の共有を前提として議論し、解決策を考え、提案を作成します(松本市議会に請願・陳情という形で提出する予定)。

運営において重視しているのは「学生が主役である」ということ。彼ら自身が提案することに意味があります。自分の行動によって社会が良い方向に変わる。このような体験を積み重ねることで、自らの可能性に対して自信を持つことができます。

もう一つ大事なのは「チームで取り組む」ということ。各自が強みを活かし、動きながら考える。テクノロジーを用いて、コミュニケーションを充実させる。随時、創出したアイデアを基に改善しながら思いを形にしていく。このスタイルを実践することで、参加者にコラボレーションの面白さを体感してもらいます。

意見交換をするだけでなく、チームを結成して行動を起こし、必要に応じて修正しながらビジョンの実現に向かって前進する。この重要性を多くの学生に伝えていきます。

2017-02-21

2017年のアクション

備忘録も兼ねて、今年のプランを記しておきます。

まずは、大学との共同プロジェクト(国際交流イベント、学生のエンパワメント、自分自身の研究活動、など)。遠方にある大学と連携する場合は物理的距離が問題になりますが、今はオンラインで情報を共有できるので、それを最大限に活用した上でマネジメントとディスカッションを実施する予定です。

ここで、僕の研究活動について補足しておきます。テーマは「教育とデジタルテクノロジー」。学生時代は「個人に対する教育支援を目的としたデジタルメディアの構築」に取り組んでいましたが、大学を離れてからは「デジタルアートを媒体として生み出される共創空間がどのような教育的効果をもたらすのか」という点に注目して研究を進めています。

続いて、すでにライフワークとなっている定禅寺ストリートジャズフェスティバル(仙台で毎年9月に開催されている市民音楽祭)のサポート。基本的には当日のみの参加ですが、「インターネット経由で実行委員会の皆さんにアイデアを提供する」という形でプロデュースに関与していきます。

定期的な寄付及び意見交換を通して、認定NPO法人フローレンス(病児保育・小規模保育・障害児保育・赤ちゃん縁組・働き方革命)と日本ファンドレイジング協会(寄付と社会的投資により非営利セクターを活性化させる)への参加も継続します。特に、後者が実施している社会貢献教育については、教育を志す学生たちとも力を合わせ輪を大きくしていきます。

「子どもたちや若者の才能が開花することで、世界はもっと面白くなる(日本面白すぎる!と言われる)」というビジョン。これが一連の活動を下支えする僕の思いです。彼らが持てる力を存分に発揮すれば、わくわくするコラボレーションが次から次へと生まれ、未来は色鮮やかで楽しいものになると信じています。

これから先もこの思いが変わることはないでしょう。次世代が持つ爆発的パワーは新しい世界そのもの。そこから大いに学び、かつ、何事も面白がる。これが僕の生き方です。

2016-11-07

面白い人生を創る

仕事柄、高校生から進路相談を持ちかけられることが多いのですが、そのたびに、10代で明確な進路を定めることの難しさを痛感します。僕自身も彼らと同じように悩み、時には遠回りしながら自分の人生を創り上げてきました。今回は、その軌跡を振り返りながら、「面白い人生を創る」というテーマで話を進めていきたいと思います。

僕は小学生のときから教師という存在をあまり信用しないという、かなりひねくれた人間でした。それだけでなく、まわりの学童たちが作り出す過剰な同調圧力にも違和感を抱いていました。大人たちから見れば、扱いにくい子どもだったように思います。基本的にそういうスタンスなので、勉学については大人を頼らず自分で責任を持って進めていました。

義務教育がもうすぐ終了というとき、進路選択の問題が浮上しましたが、これについては特に悩んだ記憶がありません。学ぶことは大好きだったので自然と成績は上位へ。「学びの世界を広げたい」という気持ちが湧いてきたため、松本深志高校に進学することに決めました(父が同校出身者ということもあり、僕にとっては身近な学校という認識でした)。

高校時代は中学とは比べものにならない高度な内容と予想以上に速い授業進度に戸惑いながらも、英語や数学を中心に面白さを感じながら学んでいました。先生方や学生たちは中学とは違って多種多様で強烈な個性があり、つい議論を挑みたくなるような一筋縄ではいかない人たちばかり。きっとこれが松本深志高校が長い年月をかけて継承してきたユニークな校風なのではないかと思います。

このように、高校生活は刺激溢れるものでしたが、唯一進路選択だけはもどかしさがありました。入学した時点で大学進学以外の選択肢が考えられない空気があり、それに違和感を抱いたことも。今思うと、これは単なる思い込みで、その気になれば別の道を選ぶこともできました(広い視野で物事を見ようとしなかった自分の責任です)。その後、紆余曲折を経ながらも、生涯をかけて取り組みたいことが見つかったので、人生どうなるか分からないというのが正直なところです。

ここで、どんなプロセスを経てきたか、具体的に述べてみます。

高校1年のときは、ロボットに関心があったので東京工業大学への進学を考えていました(当時ロボットコンテストで異彩を放っていたのが、この大学だったのです)。

高校2年の終わり頃、物理と化学への興味が薄れてしまったため、学問内容の再検討を余儀なくされることに。そんなとき、部活動で「後輩を成長させることがチームビルディングのカギ」ということに面白さを感じていたので、そこに数学への思いが結びつき、新たに「数学教育」という道が目の前に現れました。

最終的に数学教育が学べる大学を受験し合格。しかし、ここで迷いが生じます。4年間数学に没頭するのではなく、自分はどちらかというと教育そのもの、特に教育心理学や臨床心理学について学びたいという気持ちに気づいてしまいました。これを受けて、1年後再受験し、東北大学教育学部に進学することが決まりました。

大学入学後もいろいろありました。臨床心理学については大学の前半で諸事情により断念し、教育心理学や認知心理学に傾倒するようになります。また、インターネットの商用利用が活発化したという時勢を踏まえ、デジタルメディアデザインへの関心も高まりました。「この技術が発達し普及すれば、世界中のより多くの人に教育や相談の機会を提供することができる」と思い、ものすごくわくわくしたことを覚えています。

この思いがモチベーションとなり、大学の後半は「教育とデジタルテクノロジー」というテーマで研究を進めました(この活動は現在も継続中です)。音楽好きが高じて、音楽祭プロデュースにも取り組むようになりましたが、ここにも「次世代の育成」「デジタルメディアを活用したPR戦略やコミュニケーション」といった形で大学時代の研究が活かされています。

この経験を踏まえて、僕はあることを実現したいと思うようになりました。それは「子どもたちや若者の才能が開花することで、世界はもっと面白くなる(日本面白すぎる!と言われる)」というビジョンです。世界では連日悲しいことが起きていますが、このような状況でも、多くの子どもたちや若者の爆発的パワーを解放することができれば、沢山の笑顔が生まれ明るい未来を創ることができると信じています。

もちろん、彼らに未来を丸投げするわけではありません。むしろ協働して面白いことを創りたい。これが僕の素直な思いです(これを書いている時点で、ものすごくわくわくしています)。ぜひ僕にやりたいことや悩みを話して下さい。少しでも良い方向に行くように、一緒に考えアクションにつなげていきます。発信と行動。これが面白い人生を創る秘訣です。

2016-08-31

多様性を許容できる国

興味深い国の一つであるシンガポール。その民族構成は、中華系74.3%、マレー系13.4%、インド系9.1%、その他3.2%となっており、文化的背景の異なる人々がどのように暮らしているのか、いつも気になっています。政治については賛否両論あるかと思いますが、資源のない小さな国が存続するためにはある程度やむを得ないのかもしれません。

僕自身は、大学時代に国際交流イベントをプロデュースしたことがきっかけとなり、多文化共生について考えるようになりました。最近は、海外旅行を含め、可能な限り多民族及び多国籍な環境に身を置くようにしています(プロデューサーとして参加している安曇野国際音楽フェスティバルもその一環です)。

今夏、「国とは何か」というテーマを掲げ、シンガポールを再訪しました。歴史や運営システムを学んだ後に街を歩いてみると、以前とはまた違う景色が見えてきます。「イギリスによる植民地化」「第二次世界大戦における旧日本軍の侵攻」「マレーシアからの分離独立及び経済成長優先の国家運営」という時代を経て、このユニークな国は先進国の仲間入りを果たしました。

昨年、建国の父であるリー・クアンユー元首相が逝去したということで、今回の旅はその追悼の意味も含まれています。統治手法については批判もありますが、まずは国民が生きていかねばならないということを考えれば、彼が建国時に掲げた行動指針とその成果は十分評価できるものではないかと僕は思っています。

現在も資源がないという状況に変わりはないので、他国との関係を考慮した上で人々が暮らしやすい環境(経済的安定と安全保障)を維持することが最重要課題と言えるでしょう。リー・シェンロン首相(リー・クアンユー氏の長男)による舵取りと国民の選択がどのような未来を創り出すのか、今後の動向が注目されます。

一方で、日本はどこに向かっているのか。シンガポールから帰国する途中、この問いについて考えていました。今は、テクノロジーの発展によりあらゆるものが目まぐるしく変化しています。これがさらに進めば、国と民間の間にある境界が曖昧になるだけでなく、いずれ「日本」という概念さえも大きく変わってしまうのかもしれません。

今回の旅で、僕はビジョンを描きました。それは「多様性を許容できる日本」です。幼い頃から過剰な同調圧力に対して強く違和感を抱いてきた者としては、この国はまだまだ生きづらさがあります。大きく変化する時代であることを踏まえ、今こそ新しいフェーズに進む絶好のタイミングではないでしょうか。